リラックス効果、ゆるむ効果
鍼灸を受けると、多くの場合体はリラックスします。
リラックスすると体がゆるみますので、ぼーっとしすぎてしったり、中にはだるくなって眠くなったり、ぐったりしてしまう方があります。
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しかしこれは鍼の効果で強制的、無理矢理に起きていることではありません。
これは、体がリラックスを求めている結果で、それだけ普段の体や心が緊張している証拠でもあります。
ですので、このゆるむ効果は決して悪いことではなく、鍼の良い効果として先ずは肯定的に感じてほしいものの一つです。
好転反応・めんげん現象
しかし、場合によっては、このリラックス効果・ゆるむ効果がとても極端に出過ぎてしまうことがあります。
このような、いきすぎた過剰な反応を「めんげん現象」と呼びます。
めんげん現象は、良くなっていく過程の好転反応の一種なので、その反応自体は悪い方向にいかないことがほとんどです。
なので、好転反応・めんげん現象が出ること自体は心配することではありません。
でも、できたらない方がいいめんげん現象
上述したように、めんげん現象は悪い方向へいくものではありません。
しかし、鍼灸の刺激がその患者さんにとっては、適正よりも“過剰になっている”という面がありますので、できたら起きない方がいいかと思います。
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めんげん現象は、過剰な刺激量によって生じた“無駄なだるさ”という側面があります。
患者さんの身体や状態を診て、より的確な、ほどよい刺激を施し、めんげん現象が起きないようにすることが鍼灸師の腕の見せ所ではないかと考えます。
鍼灸を受鍼した後に、だるくなって(めんげん現象が強く出てしまい)次の日に何もできなくなったのでは意味がありません。
鍼灸を受けた直後から体が楽になり、より快適に過ごせることが、本来の鍼灸だと思います。
鍼灸院・鍼灸師の方針も確認しておきましょう
鍼灸師・鍼灸院によっては、めんげん現象が起きることは当然のことと考えていたり、むしろめんげん現象を起こすことを目的にしているところもあります。
これはその鍼灸院・鍼灸師の方針ですので、良い悪いは別にして、そのような方針で鍼灸をしているということです。
このような方針の鍼灸院の鍼灸を受診すると、確実に次の日はだるくなりますので、そこが気になる方は、事前にどのような方針で行っているかを尋ねておくのも良いかと思います。
もし強いめんげん現象が起きた場合は?
めんげん現象が強く出ても心配することはありません。
しかし、そのままではつらいですので、水分を多く取って、その日はゆっくり過ごして下さい。
そしてもし、また同じ鍼灸院に行くことがありましたら、その時は鍼灸師にめんげん現象が起きたことを伝えておきましょう。
さらに、自分の求めているもの(めんげん現象を起こしてほしくないなど)をしっかり伝えてみて下さい。
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