【1】鍼灸専門または鍼灸がメインであるところ

鍼灸専門・鍼灸メインの鍼灸院であること

 

鍼灸院はあくまで鍼灸が専門

鍼灸を求めているのに、わざわざ鍼灸院選びのポイントの一等最初に“鍼灸専門”という項目を挙げるのは、なにやらおかしな話と思うかもしれません。

たとえば寿司屋に行ってステーキが出てくるということはあり得ませんし、また仮にそういったことがあったとしたら、それはもはや寿司屋と呼ぶことはできません。
寿司屋といえば、扱っているものは寿司以外にあり得ないのは当然のことですよね。

昔から、こういった専門性のあることは専門のお店に頼むということを、“餅は餅屋”と言っていますが、鍼灸もまさにその通りなところがあります。

“鍼灸院”という看板を掲げているのであれば、鍼灸を専門にやっているか、鍼灸がメインであるのは当たり前のはず。

しかし現実には、鍼灸を専門にやっている鍼灸院は意外と少ないものです。
多くの場合、鍼灸院と謳いながら、実はマッサージや指圧などの手技療法がメインで、行ってみたら鍼灸は片手間でやっている、というところが多いのが現実です。

これはどうしてでしょうか?

これはすなわち、“鍼灸だけでは食べていけない”鍼灸師が多いということなのです。

つまりそれは、鍼灸師という資格を保持していながら、鍼灸の腕がないということなのです。
それだけ、鍼灸の技を身につけるというのはたいへん難しいものです。

そこで先ずは、鍼灸院であるからには、鍼灸が専門であること、あるいは鍼灸をメインに手技療法は補助程度という視点は大事になります。

受診者もマッサージや指圧などの手技療法は問わない

受ける側からしてみると、鍼灸よりもマッサージの方が気持ちが良いと感じる方が多いかと思います。
鍼灸の看板を見つけるよりも、マッサージや指圧の看板の方に心惹かれる方は多いのではないでしょうか?
そしてまた、鍼灸だけでなくマッサージもやってくれたら、何だか得したような気分になりますから、鍼灸専門・鍼灸メインよりも、マッサージや指圧も同等にやってくれる方を選びたくなるのではないでしょうか?

しかし、こういった鍼灸と手技療法を併用しているようなところでは、どうしても手技療法の方に偏りがちです。
それは、手技療法の方がウケがいいため、ついつい鍼灸よりもマッサージや指圧の方がメインになってしまいます。

本当に効果がある鍼灸は、マッサージや指圧などと同じようにとても気持ちが良いものです。
決して痛いとか、怖いと言うことはありません。

鍼灸専門・鍼灸メインの鍼灸院による鍼灸はとても気持ちがよく、また、効果があるものです。

鍼灸師の手の作り方

鍼灸師は、その自らの手によって患者さんの身体を触診していきます。

お腹を診る腹診、脈を診る脈診、そしてツボを探すときなど、一連の鍼灸の流れの中で、鍼灸師の手の感覚の重要性が問われます。

そのため、伝説的な鍼灸師の中には、箸より重いものを持たないなどと喩えられたりもするくらいです。

もし鍼灸師がマッサージや指圧を併行して施術していたらどうでしょうか?

マッサージや指圧などをしていると、指の皮が厚くなってきます。

こうなるともはや手から微妙な感覚を得ることはできなくなります。

このような観点からも、鍼灸院を選ぶときは、鍼灸専門または鍼灸メインの鍼灸院を選ぶことをお薦めいたします。